No.6
近未来、人類は世界の六ヶ所を拠点にして生存していた。それらの都市の中でも最も最先端科学の粋を集めたのが”聖都市”と呼ばれる”No.6”である。2013年、エリートとして将来を約束されていた12歳の少年・紫苑は、台風の日に、ネズミという名の個性の強い少年逃亡犯をかくまってしまう。そしてその日から紫苑の運命は急変することになるのだった。
ストーリーテラー、あさのあつこの近未来冒険SF小説です。SF的な道具立てやストーリーはスタンダードなもので、特筆すべきものは何もないのですが、人間というものをしっかり描いているのがこの作家の本領。しかしさすがにジュニア向けなので、深い心理描写も一般成人用の小説では特段珍しくないため普通に読めてしまいましたが、一方でどこか新鮮だったりもして、もっと若い頃に読んでいればインパクトも数倍違っていたように思われます。そういう意味ではせめて高校生くらいまでには読んでおいてほしい一冊。全9巻で完結しました(そうそう、これも昨年から時間を取られた原因のひとつとなった長い物語でした)。テレビアニメにもなりましたが、そちらは時間がなかったのか、いろいろ細かい部分の説明をしないまま終了、という印象でした。
オススメ度:☆☆☆


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