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2011年12月

2011年 本のマイベスト10

例年通り、今年読んだ本のベスト10で本年を締めくくりたいと思います。

第1位  隻眼の少女       (麻耶雄嵩)
第2位  プリンセス・トヨトミ   (万城目学)
第3位  該当作なし
第4位    〃
第5位  さよならドビュッシー  (中山七里)
第6位  ダンタリアンの書架   (三雲岳斗)
第7位  該当作なし
第8位    〃
第9位  八日目の蝉         (角田光代)
第10位 悪人             (吉田修一) 

今年はシリーズものにたくさん手を出したこともあってか、掘り出し物に巡り合うチャンスが乏しかったのかも知れません。ベスト10に入れた『ダンタリアンの書架』もそうだし、『化物語』シリーズ、『涼宮ハルヒ』シリーズなどなど、半ば義務のように続編を読んだり、全数巻の長い小説やらでけっこう時間を喰ってしまったような気もします。あと、仕事の方が忙しく、一時期、本当に読書時間を取るのが難しいこともあり、まあ何だかんだでこのような悲惨な結果に(苦笑)…
そんな不作の中でも1位は本格ミステリでもありアンチ探偵小説でもあるという傑作で、この作品を読み終えた時に、今年のベスト1かなという予感がすでにありました。第11回の本格ミステリ大賞をはじめ、各賞に輝きましたが、もしかしたら私がミステリーファンでなければここまで評価することはなく、むしろ2位の方を推したかも知れません。その2位ですが、スケールも大きく、エンターテインメントとしては一級品でした。この二作品のインパクトが並外れていたため、あえて3位と4位を空けて、『さよならドビュッシー』を5位にしましたが、こちらもインパクトではやや劣るものの、楽しく読了できた一冊でした。6位もまだ全巻制覇には至っていませんが独特の雰囲気と、本がネタになっているので気に入ったシリーズ。『GOSICK -ゴシック-』と雰囲気は似ていますが、あちらはミステリーだった分、点が辛くなっちゃいました。このあたり、1位とは逆に皮肉な結果になりました。以上4作品とは趣の違う凄さをみせてくれたのが9位と10位。物語そのものは、身も蓋もない言い方をしてしまえばありきたりなアイデア、そしてストーリーなのですが、その平凡とも言える内容でここまで読ませる両作者の力量に感じ入りました。
来年は今年の反省点を踏まえ、もう少し手広く漁ることにしましょう。どこまで実現できるか分かりませんが(笑)

では、みなさんよいお年を!

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2011年 アニメ・マイベスト5

さあ今年の締めくくりを始めるとしましょうか。バタバタと早い一年でした。そのせいかどうか、あまりアニメを観なかったような気がしています。
で、今年自分が観たアニメのベスト5なんですが、以下のように。

第1位  該当作なし
第2位    〃  
第3位    〃
第4位  ちはやふる
第5位  荒川アンダー ザ ブリッジ
 〃    夏目友人帳
 〃    ダンタリアンの書架
 〃    GOSICK -ゴシック-
次点    TIGER&BUNNY

今年はハマったと言えるほどのアニメはなかったですねえ。そういう意味での1位から3位までの該当作なし。さみしいです。4位と5位にした作品もそれぞれ独特の作品世界なので面白く、楽しめたのですが、どれも決め手に欠けるような感じはぬぐえず。5位以内で唯一記事を書いていなかった『夏目友人帳』ですが世間での評価はかなり高いようで、今年放送された第三期に続いて来年は第四期が始まるらしいです。まだ原作もアニメもわずかしかカバーできていないのですが(なので記事が書けなかった)、その中から、私的に一番気に入っているのは今のところ燕でしょうか。ベスト5次点にした『TIGER&BUNNY』もパート2がおそらく制作されそうなほど人気のある作品。現実にある企業をスポンサーとして作品中に登場させるやり方は初の試みで面白かったですし、ストーリーも良くできていたと思います。イチ押しキャラは、本当ならブルーローズなんですけど、ヒーローの時のコスチュームが好みじゃないので、ここはドラゴンキッドにしておきましょう(笑)。ランク外になってしまった『バクマン。』のシーズン2も紅二点(?)の小豆と蒼樹紅がパート1の時より可愛くなってきているので入れようかとか思いましたが単にそれだけじゃあ、ね。『Fate/Zero』もけっこう面白いような気がしているんですけど、なかなかストーリーが進展しないまま放送が終了。来年セカンドシーズンで続きをやるらしいのですが、やたら引っぱるなあ。
ところで今後劇場版になる作品が多いような…『BLOOD-C』とか。映画で思い出しましたが、『けいおん!』の劇場版は観ないまま年を越してしまいそうです。来年秋(鬼が笑う)にはついに!待望の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・Q』が公開されるのでこのベスト5の記事も、もっとにぎやかになってくれることを期待しつつ、今年も残りあとわずか。

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ちはやふる

明るく元気な小学6年生の綾瀬千早は、転校生の綿谷新という男の子がやっている競技かるたに興味を示す。幼馴染の真島太一も加わって3人で始めたが、やがて卒業とともにそれぞれの道へと進んでいく。それから4年の月日が過ぎ、高校生になった千早は故郷に帰った新がかるたをやめてしまったことを知るが、いつかまた一緒にかるたが出来る日を信じて校内でかるた部を設立するのだった。

末次由紀原作のコミック。本作のような、今までスポットライトが当たらなかった題材を扱った作品が最近のちょっとした流行のような気もしています。私は将棋や囲碁なら興味あるのですが(だから『ヒカルの碁』はハマりました)、百人一首はまるで知らなくて、学生の時も現代国語は得意分野でしたが古文はまるっきり苦手。したがって、「このマンガがすごい!2010年オンナ編」の第1位になるほどの作品だと聞かなかったら読んではいなかったでしょう。しかしその原作も2巻まで読んで一時ストップ。ちょっと展開が地味な感じでイマイチ乗り切れなかった。まあボチボチ進んでいこうかと思っていたところ、テレビアニメがスタート。同じストーリーのはずなのにどういうわけかこちらの方はハマリました。愚考するに、競技かるたの動的な部分を表現するのがアニメーション向きだということなのかなあ、と。こちらは千早の元気なキャラクターも声優さんがよく表現していてグッドだし、かるた部の一員、かなちゃんが可愛い。おっと、原作版のかなちゃんはまだ見ていないんだっけ。また再開しようっと。

オススメ度:☆☆☆☆

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春から夏、やがて冬

スーパーの保安係に従事する平田誠は、ある日、末永ますみという若い女の万引き犯を警察沙汰にすることなく解放してやった。そればかりかその後のお金の工面までしてやる。周りからは下世話な想像で見られてしまうが、彼にはそうしてしまう理由があるのだった。

この著者は好きな作家の一人です。『葉桜の季節に君を想うということ』しかり、『生存者、一名』しかり、読者を「あっ」と言わせる作風が好みなんです。そういう意味では今回もやってくれてはいましたが…でも今回のオチは、もちろんまったく同じではないのだとは思いますが、どうもどこかで似たようなパターンがあったような気がしているんですよねえ。登場人物は少なく、複雑な背景もないので読みやすいことは間違いないですし、人物描写もしっかりしていて小説としての安定感はあるものの、逆に成否を分けるのがメインになるオチの一点ですので、『葉桜~』なみのインパクトがないと、やはり辛い評価になってしまいますね。ミステリー初心者なら充分堪能できると思いますが。

オススメ度:☆☆☆

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荒川アンダー ザ ブリッジ

大企業の御曹司・市ノ宮行は訪れた荒川で溺れかけたところを、金星人を名乗る少女・ニノに助けられた。家訓で他人に借りをつくるなと父親から厳命されていた行は恩返しを切望する。そんな彼にニノが語った言葉は「私に恋をさせてくれないか」だった。金星人には恋という概念が分からないのだそうだ。こうして行は彼女の恋人になり、リク(リクルートの略)という呼び名をもらって彼女の住む河川敷で自分も生活を始めた。そこでは他にも一風変わった人々が住んでいたのである。

中村光原作の人気コミック。名前くらいはどこかで聞いたことがありましたが、詳しくは知らず、アニメ化に続いてテレビドラマ化、そして来年には映画化までされると聞いて、そんなに面白い作品なのかと、あわててまずはドラマから観、ほぼ同時にアニメの第一シーズンも観終えました。アニメは第二シーズン『~ブリッジ×ブリッジ』があるのですが、こちらはまだ。原作に至ってはまったく読めていません。後追いもけっこう大変ですね。学生時代ならまだしも社会人になるとほんと取れる時間が限られてくるので…ぶつくさ(笑)
内容はギャグマンガ。電波系というのか、ナンセンスギャグですかね。一番笑えたのがニノの名前の由来。ベタもベタで大笑いしちゃいました。これとニノの可愛さで入っていけた感じです。アニメ版は文句なしに可愛いキャラで、声も坂本真綾でグッド。テレビドラマ版も桐谷美玲がなかなかいい感じで演じていました。やはりニノというキャラがいてこその、この作品のヒットなのでしょう。
原作の方はギャグだけではなく心に沁みる台詞なんかもあるらしいのですが、アニメやドラマはギャグがほとんどメインに思えました…あと、他の個性的キャラ群もそれなりに愉快な仲間たちなのですが、まあ、束になってかかってもニノにはかなわないな(もう独断)。
アニメ版の第一シーズン、オープニング曲『ヴィーナスとジーザス』がいいなと思うと同時にどこかで聴いた感じだと思ったらアニメ『四畳半神話大系』のときのやくしまるえつこじゃないですか(ええい、ひらがな名だと前後とごっちゃになって読みづらい)

オススメ度:☆☆☆

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このミステリーがすごい!2012年版

ミステリーランキング、トリはいつも通り「このミス」。

第1位   ジェノサイド            (高野和明)
第2位   折れた竜骨            (米澤穂信)
第3位   開かせていただき光栄です   (皆川博子)
第4位   絆回廊 新宿鮫X         (大沢在昌)
第5位   ユリゴコロ             (沼田まほかる)
第6位   消失グラデーション        (長沢 樹)
第7位   メルカトルかく語りき       (麻耶雄嵩)
第8位   警官の条件            (佐々木譲)
第9位   心に雹の降りしきる        (香納諒一)
第10位  機龍警察 自爆条項       (月村了衛)

ふう~ん、やっぱり2位と3位はこれでしたか。1位ともどもベスト3は「2011年 週刊文春ミステリーベスト10」と同じ結果になりましたね。4位、5位、7位もほぼ他で見た顔ぶれ。6位も「2012 本格ミステリ・ベスト10」にいましたね。8位以下でようやく他のランキングと違う作品名が登場です。8位は警察小説。繰り返しになりますが、あまり読まないんですわ。別に嫌ってはいないんですけど、時間が限られているので、ついつい本格やアニメに流れてしまって…9位の作家さんも読みたいと思いつつ、まだの未読の人。これを機に読んでみますか。10位は作品名、作家名とも全然知らないですねえ。こういうのが気になるんですよ。というわけで、ここでの要チェックは9位と10位あたりでしょうか。

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ダークゾーン

大学生で、将棋のプロ棋士の卵・奨励会員でもある塚田裕史は、見知らぬ世界で目覚めた。彼を”赤の王将(キング)”として統率される十八体の異形の軍団。どうやら塚田の見知った人物たちの変わり果てた姿らしい。彼らは理由も分からぬままその世界で”青の軍勢”と戦うことが決められており、負けた方は消滅してしまうようだ。”ダークゾーン”と呼ばれるその世界とはいったい何なのか。そして塚田たちは勝利を収め、無事元の世界に戻ることが出来るのか?

将棋をモチーフにした異世界という設定自体は特に目新しいものではなく、本書中でも前例がいくつか登場人物たちの口を借りて語られています。しかしこの作者の筆力にかかると、ありきたりに思えるネタでも読みやすい娯楽小説として完成してしまうのはさすがと言ったところ。ただし、さすがに中身の濃さは望むべくもなく、サササッと読んで、はい終わり、くらいの気楽な作品です。オチも平凡。ただし、決められたルールの中で戦うストーリーはゲーム好きにはけっこう受ける内容かも知れません。でも、この作者の力量からして、これだけのボリュームの小説をものするならば、もっと質の高い作品が出来ると思っているんですが…まあ、次に期待しましょう。
ところでこの本に巻かれている帯の文句、ひどいですねえ。「各賞撃破!」と大々的に書いてあるのはいいんですけど、これは作者の経歴の話であるのに、まるでこの作品で受賞したかのようにとれる書き方に私は思えました。これじゃ詐欺っぽいよ。商魂たくましいのもいいかげんにしてほしいな。

オススメ度:☆☆☆

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2011年 週刊文春ミステリーベスト10

ミステリーランキング、次々と発表されていきます。

第1位   ジェノサイド           (高野和明)
第2位   折れた竜骨           (米澤穂信)
第3位   開かせていただき光栄です (皆川博子)
第4位   マスカレード・ホテル      (東野圭吾)
第5位   絆回廊 新宿鮫Ⅹ       (大沢在昌)
第6位   ユリゴコロ            (沼田まほかる)
第7位   麒麟の翼             (東野圭吾)
第8位   メルカトルかく語りき      (麻耶雄嵩)
第9位   真夏の方程式          (東野圭吾)
第10位  転迷 隠蔽捜査         (今野 敏)

ほお、ベスト3は鉄板かと思いきや、書いたそばからいきなり崩れてましたね(笑)2位と3位は健在ですが、『メルカトル~』が8位に後退。それらをおさえてこのランキングの1位に輝いたのがベストセラー・『ジェノサイド』。「ミステリが読みたい!2012年版」で4位にいましたが「2012 本格ミステリ・ベスト10」ではランク外。まあ本格ミステリーではないですから当然と言えば当然です。4位と7位、そして9位に東野圭吾。このあたり、やはりミステリーランキングとは言っても週刊雑誌ということもあるのか、実際はミステリーとしての出来だけで評価をするというよりも、エンタメ色や小説自体の出来も含めて総合的な評価に重きを置く感じでしょうか。東野圭吾、また調子が上がってきたのであれば嬉しいです。5位と6位は「ミステリが読みたい!」にもランクインしていましたね。沼田まほかる、早く読んでみたいです。10位は警察小説のベテラン作家・今野敏。あまり手を出すことがない警察小説ですが、一度は読んでおくべき作家さんでしょうねえ。

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2012 本格ミステリ・ベスト10

さあて、今年のミステリーランキング、お次は「本格」です。

第1位  折れた竜骨             (米澤穂信)
第2位  メルカトルかく語りき        (麻耶雄嵩)
第3位  開かせていただき光栄です   (皆川博子)
第4位  虚構推理 鋼人七瀬       (城平 京)
第5位  鍵のかかった部屋         (貴志祐介)
第6位  消失グラデーション        (長沢 樹)
第7位  吸血鬼と精神分析         (笠井 潔)
第8位  密室殺人ゲーム・マニアックス  (歌野晶午)
第9位  放課後はミステリーとともに    (東川篤哉)
第10位 赤い糸の呻き            (西澤保彦)

なななんと、1位から3位までは「ミステリが読みたい!2012年版」とまったく同じ結果でした。もしかしてこのあたりの作品が今年のベスト作品の鉄板なのでしょうか。要チェックというわけですね。そして次なる4位の作家さんも例によってチェックはしているものの未読です。『名探偵に薔薇を』という作品を読んでみようかと企んでいたりするんですが…5位は「~読みたい!」で6位の作品。ふむふむ、ずば抜けているわけではないけど10位内にはしっかり入ってくる出来ということでしょうか。この作家さんはミステリー作品じゃない、『ダークゾーン』という小説をもうすぐ読み終えるところです。続いて6位。まったく知りませんねえ、作家も作品名も。新人さんでしょうか。7位は知っていますよ、ベテランですもの。最近とんと読まなくなりましたけど(笑)…ああ8位はシリーズ第3弾ですか。一作目、早く読まなくちゃ。9位は『謎解きはディナーのあとで』で本屋大賞を受賞し、一躍人気作家の仲間入りを果たした東川篤哉の作品。『~ディナーのあとで』も第2作目が刊行されましたね。テレビドラマの方はつまらなくってすぐ観なくなりましたけど。10位は、これもランキングによく顔を出す作家さん。『身代わり』が期待外れだったので疎遠気味になっていましたが、まだまだ未読の作品も多く残っているのでボチボチまた手を出していこうかな。
個人的には、鉄板かもしれない上位3作とノーマークだった6位あたりの読破がとりあえず当面の目標となりそうです。

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涼宮ハルヒの驚愕

ハルヒの能力をキョンの旧友・佐々木に移し変えようと企む新たな勢力のうち、”天蓋領域”なる異星人グループの仕業が原因で機能不全に陥ってしまった長門有希。いっぽうSOS団の新入部員試験に合格した渡橋ヤスミという女子は何者なのか?キョンはひとり敵勢力と真正面から対峙する決意をした。

涼宮ハルヒの分裂』から続くエピソードの後半にして完結編。この作者独特の言い回しには味があることも手伝って、わりと好きな小説シリーズなのですが、肝心のストーリーはもはやマンネリ気味。多少毛色は変えてあるものの、かつてのエピソードにあった時間移動や時間のループ現象ネタの焼き直しにしか思えないのがいかにも寂しい。新たな登場人物たちもさほどのインパクトはなく、約4年ぶりとなる新作でありシリーズ初の上下巻(前後編)という長さに当初は期待したものの、読み終えてみると『~分裂』の記事中で心配していた事態が現実のものになってしまった感が強いです。まだまだ伸びしろのある作品だと思っていましたが、もうアイデアも枯渇したのかなあ。それとも出し惜しみ?どっちにせよ残念だあ~

オススメ度:☆☆☆

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ルパン三世 新キャスト

昨日放送されたシリーズ最新作・『血の刻印 ~永遠のmermaid~』から、レギュラーメンバーのうち、石川五ヱ門、峰不二子、銭形警部役の声優が一新されました。ファンならもう先刻ご承知と思いますが、この人気シリーズの長い歴史(もう40周年だそうです!すげえ~)の中で声優が変更されるのはこれが始めてというわけではなく、記念すべき第一シーズンの時の不二子と五ヱ門の声優が第二シーズンでは変わっていました。そしてそれから長い間、第二シーズンのメンバーが不動のキャストで長年演じてきたのですが(ただ、オリジナルビデオの『風魔一族の陰謀』という作品だけは5名とも別の声優陣でした)、1995年、ルパン役の山田康雄さんが亡くなられ、現在の栗田貫一に。モノマネ芸人を連れて来るという策でルパンのイメージを壊さないようにと考えたのでしょうが、さすがに最初はモノマネっぽさがどうしても感じられ、いっそ全然違う声の人で良かったんじゃないかと思ったりもしたものですが、段々違和感なく観れるようになっていきました。このあたり、相当な葛藤や努力があったことは想像に難くありません。
そして今回の久々のメンバーチェンジ。栗カンの時のことも脳裏によぎり、ややあきらめにも似た心境とともに、観てみたら…、これが3名とも凄い!凄い!
各々のキャラが全然違和感無しなんですね。当たり前のことですが、まったくそれまでと同じではなく、浪川大輔の五ヱ門にしても山寺宏一の銭形にしても、当然今までと違った声音になっている箇所はいくらもありましたが、その一方で今までとほとんど同じに聞こえる声になっていると思えた箇所も多く、「おおっ、これは!」と感動しました。何より役のイメージがちゃんと保たれている嬉しさ。そして極め付きは不二子役の沢城みゆき。もう完璧と言っても過言ではないのではないでしょうか。彼女の綺麗な声は他のアニメの役でも耳にしており、花澤香菜とともに最近活躍の声優の中ではファンなのですが、今回の峰不二子役には本当に驚きでした。早くも役柄を自分のものにしている感じ。
どんな世界でもプロというものは恐るべし、とあらためて感じ入ったルパン三世最新作でした。

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