神様ゲーム
小学四年生の芳雄は友だちと探偵団を結成し、猫殺しの犯人を捜索していたが、ある日、”秘密基地”にしていた廃屋で親友・英樹の死体を密室状態で発見してしまう。自らを神様と称していろいろなことを芳雄に教える同級生の鈴木くん。彼は本当に神様なのか?そして英樹を殺した犯人は?
やや子ども向けのミステリーで、その分読みやすい文章で書かれていますが内容は子ども向けにしてはけっこうハードかも知れません。不倫だの少女に対するエッチだの、おいおい良いのかい?って箇所も散見。まあ最近は子どもにだって簡単に情報が手に入る時代なのでこのぐらいは大したことではないのかも知れませんが…事件に関してもエグいかなって感じもあって、子ども向けならそれこそ最近流行の”日常系の謎”ってやつで良かったんじゃないかなあ、とか思っちゃいました。まあそれはさておき、ストーリー展開自体はスタンダードで、ジュニア仕立てにしつつも大人の読者でも飽きさせないだけの力量はさすがです。途中でなんとなく犯人が分かってしまい、その後のどんでん返しも一応予想の範囲内でしたが、一筋縄ではいかないのがこの作者。最後の仕掛けはさらに意外で、さすがにここまでは考えていなかった…というか、いいのかな、こんな終り方で。もはや得意技と言うか、作風なのでしょうか、なかなか読後感が微妙に居心地悪くしてあって、やっぱり子ども向けではないような気がした一方で、この作家らしいですけど…本格とまではいかないにしろ、その味わいやら不思議要素やら、いろいろ織り込まれたミステリーです。
2006年版「このミステリーがすごい!」第5位。
オススメ度:☆☆☆


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